村上銘柄「黒田電気」取締役候補の思いとは?

村上銘柄「黒田電気」取締役候補の思いとは?

取材に応じる安延申氏(編集部撮影)

5月29日、独立系電子部品商社・黒田電気が株主提案に反対する決議をしたことを明らかにした。株主提案は同社筆頭株主のレノが5月2日にしていたもの。社外取締役に一橋大学客員教授の安延申(やすのべ・しん)氏を推す、という内容である。

レノは野村(旧姓・村上)絢氏ら旧村上ファンド関係者と35%の黒田電気株を共同保有している(大量保有報告書の最新の変更報告書が提出された3月29日時点)。絢氏は旧村上ファンド創設者・村上世彰氏の長女である。

安延氏は1956年生まれ。東京大学経済学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。機械情報産業局情報処理振興課長、同電子政策課長を経てウッドランド社長に就任。フューチャーアーキテクト社長、佐川急便を擁するSGグループの情報処理子会社SGシステム社長を歴任した官僚出身の経営のプロである。安延氏に取締役候補となった理由を聞いた。

■「村上ファンドの人間はいらない」

――社外取締役候補を引き受けた経緯は。

3月21日に村上世彰氏に会った際、黒田電気のことが話題に上がった。その後、4月11日には私のほか、村上ファンドの関係者、海外M&Aに強い弁護士、商社の大物OBら複数の候補者を社外取締役として黒田電気に提案したいという話があった。

正式に社外取締役候補の話があったのは4月19日のこと。帰国していた村上氏から申し出があった。私は、あまり多くの取締役を提案しても現経営陣は不安に感じて拒絶するのではないか、と心配になったこともあり、「弁護士はいいとしても村上ファンドの関係者はいらないのではないか」「私1人であっても構わない」といった趣旨のことを伝えた。

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