「ひとりぼっち」の時間を今あえて勧めるワケ

「ひとりぼっち」の時間を今あえて勧めるワケ

「ひとりぼっち」の時間を持つことには、どのような効用があるのでしょうか?(写真 : galjan / PIXTA)

LINEやTwitter、Facebookにインスタグラム……。SNSが広く浸透し、「いつでも、どこでもつながれる」ようになった社会の中で、なんとも言えない孤独感や、生きづらさを抱えている人が増えています。

精神科医の名越康文氏は、6月12日刊行の『Solo Time 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』で、そんな<つながり至上社会>の中での生き残り戦略として「ひとりぼっち」で過ごす時間=ソロタイムを提案しています。

人はなぜ、つながりに疲れるのか。ひとりぼっちで過ごすソロタイムには、どのような効用があるのでしょうか。



とある場所の定食屋さんでお昼ご飯を食べていた時のことです。近くのテーブル席で、会社員の4人グループが食事をしながら、談笑していました。

30代から40代ぐらいでしょうか。少し大きなプロジェクトがひと段落したあとらしく、みなさんにこやかに仕事の話をされていました。聞くともなしに聞いていたところ、どうやら、同じプロジェクトに参加していた、その場にいないメンバーの噂話のようでした。

■ひたすら「空気」を読み合う息苦しさ

仮に、噂話をされていた人をAさんとしましょう。Aさんはどうやら優秀なんだけど、何かと先走る傾向があるらしい。だからAさんがプレゼン中に空気を乱さないように、お互いが「あうんの呼吸」で、互いに空気を察しながら、協力して牽制した。4人はそんな話で盛り上がっていました。

「あのとき、俺が目線で合図したの、気付いたよな?」

「もちろん。あれで、うまくAのやつに釘を刺せたんだよな」

「そうそう。あれは絶妙だったよ」

そうやって笑いあう4人の会話を聞きながら、私は感心すると同時に、「この国で普通に生きていくのは、大変なことだなあ」と感じたのです。

続きは 東洋経済オンライン で

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