トヨタが負けを認めた「ダイハツ流」の底力

トヨタが負けを認めた「ダイハツ流」の底力

この6月に経営体制が大きく変わったダイハツ工業。5月に発売した軽自動車「ミライース」の新型は販売好調だ(撮影:梅谷秀司)

「ダイハツらしさを進化させ、世界になくてはならないブランドへと成長させる。それがトヨタグループ全体の力を押し上げることにつながる」

6月8日、トヨタ自動車とダイハツ工業による親と子の”二人三脚”体制が本格始動した。この日ダイハツの新社長には、親会社・トヨタの奥平総一郎・前専務役員が就任。東洋経済などのインタビューに応じた奥平氏は、成長に向けた強い決意を示した。

■4年ぶりにトヨタ出身社長へ回帰

2013年に21年ぶりの生え抜き社長に就いた三井正則氏は今回、代表権のある会長に退く。その一方で再びトヨタがトップを送り込んだ。トヨタはダイハツとの関係を再び強化することで、市場が拡大する小型車の開発でダイハツの力を借りていく。一方、ダイハツもトヨタとの協業でグローバル化に舵を切る狙いだ。

ダイハツは2016年8月にトヨタの完全子会社となり、2017年1月にはトヨタと共同で社内カンパニー「新興国小型車カンパニー」を設立。ダイハツが軽自動車で培った、コスト競争力の高い小型車をつくるノウハウを生かし、トヨタが苦手としてきた新興国の小型車戦略を担う。

そんな中社長として送り込まれた奥平氏は、トヨタに入社して以来開発畑が長く、トヨタの主力車「カローラ」のチーフエンジニアなどを歴任。直近では中国の研究開発センターの代表とともに、東南アジアで技術責任者を務めた。「新興国での車づくりをやってきたし、市場も見て回った。生かせる部分はあると思う。自分はいいチャンスをもらった」。奥平氏はそう抱負を話す。

ダイハツは現在、日本、インドネシア、マレーシアの3カ国のみで事業を展開している。トヨタへの供給も合わせて、ダイハツが開発する車の世界生産台数は、現在年間150万台規模。今年3月発表の中長期経営シナリオでは、2025年に250万台に増やす計画を示した。

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