「年末113円からドル高円安が本格化する」

「年末113円からドル高円安が本格化する」

マーケットはトランプ大統領が辞めて、ペンス氏が大統領に就任ならウェルカムというが......(写真:ZUMA Press/アフロ)

世界経済は緩やかに拡大しており、FRB(米国連邦準備制度理事会)は6月14日のFOMC(米国連邦公開市場委員会)で追加利上げを行ったうえ、量的金融緩和で拡大したバランスシートの縮小に年内に着手することを表明した。しかし、トランプ米国大統領の経済政策は進まない、中国経済には陰りが見られるなど不安材料もある。今後のドル円相場の見通しをシティグループ証券チーフFXストラテジストの高島修氏に聞いた。

――今後のドル円相場の見通しは。

基本的にはドル円相場は1ドル=108円前後でボトムアウトしていると考える。ここから向こう半年近くはドラマチックな展開は予想していない。5円くらいのレンジで凪(なぎ)の相場が続くだろう。その後、今年の10〜12月の時点で上昇基調に復帰して、来年にドルの高値をつけに行くというイメージで見ている。

2016年の11月にトランプ氏が大統領選に勝利し、年末にドル円は118円をつけていったんピークアウトした。トランポノミクスは実行に移されているわけではなく、期待先行のドル高・株高が起こったと考える。現在は期待によるドル円上昇がいったん調整局面にはいっている。

108円をボトムとみている理由は、経験則からドル円は1回天井をつけると10円くらい下がるからだ。さらに、私は金融政策と国際収支にかかわる5つの経済指標から推計したモデルを使っているが、それによれば、フェアバリューは107円となっている。

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