難破寸前「トランプ丸」が直面する次の試練

難破寸前「トランプ丸」が直面する次の試練

次から次へと問題が浮上するトランプ政権(写真:Jonathan Ernst/ロイター)

嵐の中の航海が続いているドナルド・トランプ政権がまた1つ、難局を乗り越えた。

6月20日、総額5000万ドル(約55億円)という史上最も多額の資金がつぎこまれた南部ジョージア州の米連邦議会下院第6選挙区の補欠選挙が行われた。結果は、共和党のカレン・ハンデル氏の得票率が53%と、民主党候補のジョン・オソフ氏の47%を上回った。

しかし、ジョージア州は伝統的に強固な共和党地盤で、この議席は過去40年間にわたって共和党が維持してきていた。この議席を民主党が確保していたら、トランプ政権への批判が共和党内からも高まり、大混乱に陥っていたことだろう。

■支持率は就任後最低の水準に

だが、トランプ大統領に、傷だらけの勝利に安息している余裕はない。

CBSニュースが20日に公表した最新の世論調査によると、トランプ大統領の支持率はわずか36%にまで下落、大統領就任後最低の水準を記録した。共和党支持者における支持率も、72%と11ポイント下落している。トランプ大統領は就任わずか5カ月で、1974年にリチャード・ニクソン大統領が辞任を余儀なくされたとき以来の、憲政における最大の危機に直面しているといっていい。

こうした中、トランプ大統領の執行能力に対する不安の声は、これまで以上に大きくなっている。ジョージ・W・ブッシュ元大統領の下で広報担当大統領補佐官を務めた、超党派として著名なニコール・ウォーレス氏は、「トランプ大統領は、政治的な修羅場を自らでつくっている」と話す。

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