富士フイルム、不祥事に「反省の色なし」の声

富士フイルム、不祥事に「反省の色なし」の声

富士フイルムホールディングスの株主総会は、本社を構える東京都港区六本木の東京ミッドタウンで行われた(記者撮影)

「富士ゼロックスの一部海外販売子会社において、不適切な会計処理問題が生じたこと、決算発表が遅れたことにつきまして、多大なご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」

優良子会社で不祥事が発覚した富士フイルムホールディングス(HD)。6月29日、本社を構える東京ミッドタウン(東京港区・六本木)で開いた定時株主総会は、助野健児社長の謝罪から始まった。

富士ゼロックスで起きた不正会計は、ニュージーランドとオーストラリアの販売子会社で実態以上の売り上げを計上していたというもの。富士フイルムHDの純利益に与える影響額は、2010〜2015年度における累計で281億円だった(2016年度の純利益は1315億円)。

■出席株主数は約200人の大幅増

6月12日に第三者委員会による報告書が発表された直後の総会とあって、経営陣らの発言に注目が集まった。出席株主数は昨年の648人から195人増え、843人となった。開催時間も昨年の1時間33分から1時間59分へと延びた。

出席した株主からの質問も、当然ながらこの問題に集中した。問題の原因や今後の対応を問う場面が多く見られた。

「(富士フイルムHDは)立派な会社で、コーポレート・ガバナンスは超一流。なぜ(不正会計を)見逃したのか」

男性株主からは失望の声が上がった。富士フイルムは本業である写真フィルムの需要急減という危機を脱した優良企業として知られてきた。それだけになぜこのような事態になってしまったのか、株主は疑念をぬぐえない様子だった。

グループを下支えしてきたのが、HD全体の営業利益の約半分を稼ぎ出す子会社の富士ゼロックスだった。そんな富士ゼロックスに対して、HD側の遠慮が働いていたのが、不正会計の発覚が遅れた一因だった。

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