あの魔性の女「小野小町」の知られざる正体

あの魔性の女「小野小町」の知られざる正体

日本随一の「ミステリーガール」の実像とは(写真:zak/PIXTA)

人を引きつけるには、少し出し惜しみしたほうがいいという話をよく耳にする。私は真逆のタイプ。聞かれなくても意見を言ってしまうし、考えていることがあれば黙っていられない。それでも、寡黙とまで言わないまでも、やや謎めいている人には関心をそそられる。知りたい情報を簡単に手に入れることができる今の時代ではなおさらだ。

実は、日本にも世界に誇る最高の「ミステリアスガール」がいる。小野小町――。?歌仙の1人に選ばれたただ1人の?性、彼?の名前を知らない日本人はほとんどないだろう。多くの男性をその美貌で魅?し、数多くの作品にも登場する魔性の?。今でも、絶世の美?として名を残している小町だが、その実像は謎に包まれている。

■「ちょっと病んでる美女って感じ」

小町の姿をとらえた著名な絵師による作品が数多く残っているが、どれを取っても似通った雰囲気を醸し出している。目を奪う鮮やかな色に染めた十二単(ひとえ)の裾がふわりと広がり、その上には身をよじる女性の優雅な姿。これぞ後ろ姿が美人のバックシャン。しかし、肝心のお顔は豊かな黒髪の影に隠れたままだ。

小町について歌人、紀貫之は『古今和歌集』の「仮名序」でこう記している。

小野小町は古の衣通姫の流なり。あはれなるやうにて、つよからず。いはば、よき女のなやめるところあるに似たり

【イザ流圧倒的意訳】

小野小町は絶世の美女として知られている衣通姫に似たような系統。

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