大震災から6年、今年も「福島競馬」が続くワケ

大震災から6年、今年も「福島競馬」が続くワケ

7月9日に福島競馬場で開催された「七夕賞」は、地元の競馬ファンが毎年楽しみにする一大イベント。東日本大震災の起きた2011年は中山競馬場(千葉県)での開催となった。震災後、福島での開催に戻って今年で6回目。1万6896人の来場者が緑のターフを駆け抜ける12頭に声援を送った(編集部撮影)

夏の福島競馬は7月9日、最も盛り上がる七夕賞を終えた。1番人気のゼーヴィントが制して昨年のラジオNIKKEI賞に続く夏の福島競馬の重賞2レース完全制覇を達成した。この記録は福島では伝説ともなっている希代の逃げ馬ツインターボに続く、史上2頭目の快挙。戸崎圭太騎手は史上3人目の七夕賞連覇を成し遂げた。

かつてはJRAの重賞記録の1番人気26連敗という時期もあった「荒れる重賞」も今年は堅い決着に終わった。福島のファンはこの連敗記録が2004年に1番人気のダイワレイダースが勝って止まった時に何となくさびしさを覚えたものである。福島競馬はこんなところにもこだわりを持って楽しむような熱心なファンで支えられている。

JRAの競馬場は全国10カ所(札幌、函館、福島、中山、東京、新潟、中京、京都、阪神、小倉の各競馬場)にあり、筆者の地元である福島はその一つ。

日本の近代競馬は、江戸時代末期から文明開化の動きと併せて各地に根付き、発展してきた。福島競馬の場合、東日本大震災という未曾有の大災害の直撃を乗り越えて復活したことが、今では歴史の1ページに加わっている。福島競馬場は来年、創立100周年を迎える。

福島競馬は1918年(大正7年)6月28日に第1回の競馬が行われた。福島で近代的な洋式の競馬が初めて行われたのは、さらにさかのぼり1887年(明治20年)だと言われる。一時は郡山の開成山に場所を移したものの、公認は得られなかった。

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