「残念なエントリーシート」に欠けている視点

「残念なエントリーシート」に欠けている視点

エントリーシートは、あなたの二十数年間の歴史(ヒストリー)とこれからを、物語(ストーリー)として表現するものです(写真:saki / PIXTA)

多くの大学生にとって、その後の人生を左右しかねないエントリーシート(ES)。しかし、胸を張って「エントリーシートが得意!」という人は多くないでしょう。「読まれるエントリーシート」と「スルーされるエントリーシート」は何が違うのか。『マジ文章書けないんだけど』の著者で、朝日新聞社のベテラン校閲記者である前田安正氏が解説します。

社会の扉を開くカギを握るのがエントリーシート(ES)です。これを突破しないと面接に進めません。就職活動を前にして、何をどう書けばいいのか、そもそも自分は何をしたいのだろう、と悩むことが多いのではないでしょうか。文章を書くことに長けている人でも自分を表現するとは難しいものです。ましてや、SNSなどで仲間内の短い文章に慣れ、大学のリポートも資料のコピペでしのいできた人には、至難の業ではないでしょうか。

慌てて、「ESの書き方」というマニュアル書を買ってみても、そう簡単に書けるわけもありません。なぜならそこには、書き方のテクニックが示されているだけで、自分と向き合うという本質の部分にはあまり触れられていないからです。

■ヒストリーをストーリーに

ESと単なる履歴書とは違います。ESは、あなたの二十数年間の歴史(ヒストリー)とこれからを、物語(ストーリー)として表現するものです。これを意識すれば、ESの書き方が劇的に変わるのではないでしょうか。ESを「書く」ということは、企業・採用担当者に「読んでもらう」ということです。

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