女よりアニメを選んだ男が46歳で迎えた転機

女よりアニメを選んだ男が46歳で迎えた転機

46歳の泰典は、思春期の頃からアニメの中の女性との精神的な恋愛で満足し、ここまで過ごしてきた。ただ、「やっぱり家族が欲しい」とここに来て婚活に本腰を入れ始めた(写真:Graphs / PIXTA)

「自分でいうのもなんですが、僕はかなり恋愛をこじらせていまして、結局恋愛らしい恋愛もしないままに、この歳になってしまいました」
面談に来た伊藤泰典(46歳)は、椅子に腰をかけるなり、こういった。

“恋愛をこじらせる”とは、一時期よく使われていた言葉だ。一般的な価値観と自意識の間に折り合いがつかず恋愛につまずく女性を、今は亡きライターの雨宮まみさんが“こじらせ女子”と表現したのが始まり。そこから様々な意味が派生して、うまく恋愛ができずに、もつれた恋愛ばかりしていることを“恋愛をこじらせる”と言うようになった。

■アニメと女子で、アニメを取ってしまった

泰典は、身長167センチ、筋トレで鍛えているという胸板は厚く、サイドを短く刈り込んだ髪型はスポーツマンの風貌。年齢よりもずっと若く見え、笑顔がみょうに人なつっこかった。清潔感もあり、女性から敬遠されるような見た目ではけっしてない。現在は埼玉の実家で、親の跡を継ぎ果物農園を経営している。

「今はそうでもないんですけど、昔は強烈なアニオタ(アニメオタク)だったんですよ」

恋愛をこじらせる原因のひとつは、ここにあったという。明るくがっしりとした体つきの泰典から、アニオタという言葉が飛び出してきたのが、ちょっと意外だった。

「昔からアニメが大好きで、ビデオも欲しいしグッズも欲しい。小中学校のころは、お小遣いをみんなアニメにつぎ込んでいました。

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