27歳で引退、「高卒ドラフト1位」が見た真実

27歳で引退、「高卒ドラフト1位」が見た真実

東京ヤクルトスワローズに入団した新人時代の増渕竜義氏。2007年3月撮影(写真:共同通信社)

今年のプロ野球ドラフト会議で話題をさらったのは7球団から指名を受け、北海道日本ハムファイターズに入団が決定した清宮幸太郎(早稲田実業)と広島カープに入団が決まった中村奨成(広陵)だった。高校通算111本のホームランを放った清宮にも、夏の甲子園で最多本塁打記録を塗り替えた中村にもたぐいまれな才能があることは誰もが認めている。

■高卒ルーキーの目の前にある課題

高卒ルーキーがすぐに1軍で活躍できるほどプロ野球は甘い世界ではない。不慣れな木製バット対策、一流投手のスピードとキレへの対応、1シーズン通して戦い抜くための体力づくり……目の前には課題がたくさんある。

最近の高卒ルーキーを見れば、1年目に藤浪晋太郎(阪神タイガースに2013年入団)が10勝、大谷翔平(日本ハムに2013年入団)が3勝をマークしているが、好成績を残した野手はほとんどいない。投手との二刀流で45安打、3本塁打を記録した大谷と、6本塁打を放った森友哉(埼玉西武ライオンズに2014年入団)が目立つぐらいだ。

2006年ドラフト(高校生選択会議)で東京ヤクルトスワローズに1位指名を受けた増渕竜義はプロ1年目の2007年4月に1軍マウンドに上がり、10月にはプロ初勝利を挙げた。プロ4年目の2010年にはセットアッパーとして57試合に登板し、2勝3敗20ホールド、防御率2.69という成績を残した。2011年には先発に回り、7勝をマークしている。

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