38歳「マイナー漫画」に鉱脈を探る男の執着心

38歳「マイナー漫画」に鉱脈を探る男の執着心

自力で単行本を作り、そして成功させた劇画狼さんに聞く(写真:筆者撮影)

これまでにないジャンルに根を張って、長年自営で生活している人や組織を経営している人がいる。「会社員ではない」彼ら彼女らはどのように生計を立てているのか。自分で敷いたレールの上にあるマネタイズ方法が知りたい。特殊分野で自営を続けるライター・村田らむと古田雄介が神髄を紡ぐ連載の第18回。

ふと目にした短編漫画に心を奪われたことはないだろうか?

友達の家や病院の待合室かどこかで、ふと手に取った雑誌に載っていた心に残る一編の短編漫画。「あの漫画もう1回読みたいな」と後から思っても、なかなか難しい。ほとんどの短編漫画は単行本として刊行されない。もう2度と読めないし、人にも勧められない。

そんなとき、あなたはどうするだろうか?

・素直に諦める

・掲載されている古本の雑誌を探す

・出版社に単行本を出してくれるようハガキを出す

できる行動はこれくらいだろう。

■自力で愛する作家の単行本を作ってしまった

今回紹介する劇画狼さん(38)は、なんと自力で愛する作家の単行本を作ってしまった。誰もが思いつきはするが、実行する人はきわめて少ない行動だ。そして成功させるのはとてもとても難しい。

劇画狼さんは京都生まれの京都育ち。大学以降は大阪で活動している。

あべのハルカス近くの喫茶店で待ち合わせをした。現れた劇画狼さんは文化系の活動をしている人という印象はなかった。腕がやたらに太く、拳には格闘技経験者特有のキズがある。

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