「教科書が読めない」帰国子女が挑んだ受験戦争

幼稚園からの6年半をアメリカで過ごし帰国した伊藤祐樹くん(中3・仮名)と、この春入試を終えたばかりの章くん(小6・仮名)家族の中学受験サバイバルを追った。

■6年半をニューヨークで過ごした親子は…

私鉄の駅を降りて歩くこと10分。インタビューを受けてくれた伊藤家が暮らすのは、戸建て住宅が立ち並ぶ閑静なエリアだった。迎えてくれたこの家の妻、伊藤恵美さん(仮名)は「うちなんかの話でお役に立てるでしょうか」と言いながらも、中学受験時の様子を話してくれた。

伊藤家の長男、祐樹くんは父親の仕事の関係で3歳からの6年半をニューヨークで過ごして帰国した。弟の章くんは生まれたときからアメリカ暮らしだ。

両親ともずっと日本で暮らしてきた伊藤家。親子とも、海外での生活に慣れるのに精いっぱい。アメリカでは、現地に慣れて暮らせるようにと、近くの公立学校に通わせ、外ではなるべく英語を使わせるようにしていた。一方、日本語もキープするため、自宅では日本語を使い、週末には自宅から少し離れた日本人補習校に通っていた。

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