ビジネスに「世界史の教養」が不可欠な根本理由

ビジネスに「世界史の教養」が不可欠な根本理由

「なぜフランス革命が『重要事件』とされるのか」を知ることこそ、「教養としての世界史」だといいます(画像:Nastasic/iStock)

「覚える世界史」から「考える世界史」へ――。なぜ、いま世界のエリートにとって「世界史のリテラシー」が重要なのか。『サピエンス全史』をはじめとする世界史ブームの裏側に何があるのか。近著『教養としての世界史の学び方』を上梓した山下範久氏が解説する。

■「暗記ものの世界史」と「物語としての世界史」

多くの人にとって「世界史」というのは高校の科目としての受験世界史のことだと思います。東大など一部の大学を除くと、世界史の入試問題は、「マムルーク朝」とか「ライスワイク条約」とか「地丁銀制」といった歴史用語を解答させるクイズのような形式がほとんどです。

こうした出題形式に対応して、世界史の勉強と言えば、まずその答えとなる歴史用語を覚えることにならざるをえません。「世界史なんて記憶力テストじゃないか」という多くの、特に世界史が嫌いな方の世界史イメージはそこに由来すると思います。

でもそういった世界史の知識の問い方は、大量の受験生をさばく都合だけのものです。実は大学に入ってから必要になる世界史の知識とは必ずしも一致しませんし、まして社会に出て役に立つような知識の形でもありません。

一方で、世の中には世界史好きな方々もいらっしゃいます。ただ、多くの場合そういう方は、有名な歴史上の人物のエピソードの面白さや、歴史的な事件の現場の臨場感に惹かれて歴史書を読まれるようです。

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