EU離脱へ英国メイ首相「最後の決戦」の切り札

EU離脱へ英国メイ首相「最後の決戦」の切り札

4度目の投票へ。あきらめないメイ首相。さもなくば解散総選挙?(写真:UK Parliament/Mark Duffy/Handout via REUTERS)

筆者は3月15日付の東洋経済オンライン記事(『波乱の「英国EU離脱」は急転直下の3月合意も』)で、英国の欧州連合(EU)からの離脱協議は、急転直下の3月合意に向けて舞台が整いつつあると論じた。離脱派議員が協定案を否決し続けると、穏健な離脱や国民投票のやり直しの可能性が高まってしまうというという矛盾した効果を生む。そのため、与党・保守党内の強硬離脱派や閣外協力する北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)が政府案の受け入れに傾き、それでも足らない20票余りについては野党・労働党の離脱寄り議員が協力する可能性があるとの内容だった。

最後の一押しが必要であれば、4度目の投票を目指したり、テレーザ・メイ首相が退陣を条件に、合意の受け入れを呼び掛ける可能性も指摘していた。この点は指摘のとおりとなったが、離脱協議期限当日の3月29日に行われた3度目の合意受け入れ是非を問う採決は、賛成286・反対344で再び否決された。英国は新たな離脱期限に設定された4月12日までに、このまま合意なしで離脱するか、代替案を検討するために離脱期限の長期延長を求めるかの決断を迫られている。

筆者が読み間違えた点はどこか。賛成票と反対票の差は、初回投票の230票、2回目の149票から3回目は58票まで縮まり、与党議員の造反者数も初回投票の118人、2回目75人、3回目34人に縮まった。

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