VWが打ち出した電動化時代の「クルマの形」

VWが打ち出した電動化時代の「クルマの形」

フォルクスワーゲンがジュネーブモーターショーで公開したEVコンセプトカーの「ID.BUGGY」(筆者撮影)

3月初旬、スイス・ジュネーブで開催された「第89回ジュネーブ国際モーターショー」(以下、ジュネーブモーターショー)では、今年もさまざまな電動車両が出展された。ここでの電動車両とはBEV(バッテリーEV)と呼ぶ電気自動車のほか、PHV/PHEVと呼ばれるプラグインハイブリッド車や、各社独自のシステムを含むハイブリッド車のことだ。

「BEVでなければ、この先のクルマにあらず」といった偏った意見が見受けられる一方で、今回のジュネーブモーターショー会場でもそうだが、昨今ではそれが唯一の回答でないことが明らかになっている。内燃機関との共存を図っていくことで、国と地域のエネルギー事情に応じた電動化がスムーズに行えるからだ。

■VWが打ち出した方向性

2019年1月、世界経済フォーラム(ダボス会議)の場でフォルクスワーゲンAG会長のヘルベルト・ディース氏は、「現在、運輸部門でのCO2排出量は全体の約14%を占めています。よって、交通手段を変えるだけでは地球の気候変動を抑えることはできません。したがって、私たちはパリ協定(カーボンニュートラル連合)での提言実現を目指します。この先、地球全体の気温上昇を2℃以下に保つためには、2050年までにモビリティを(二酸化炭素を排出しない)CO2フリーにする必要があるからです。その実現に向け、最も効率的な(運輸部門におけるCO2削減)方法はBEVです。

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