日本電産永守氏が語る「今の大学教育」への失望

日本電産永守氏が語る「今の大学教育」への失望

京都先端科学大学の入学式で壇上に立った永守重信氏。当初10分程度を予定していたあいさつは、30分の熱い演説になっていた(撮影:ヒラオカスタジオ)

「京都先端科学大を社会からいちばん求められる大学に変えていきたい」

4月3日、京都市内で行われた京都先端科学大学の入学式。日本電産CEOで同大運営法人の理事長である永守重信氏は、既存の大学教育への問題意識と大学改革についての思いを、集まった約2500人の新入生と保護者に訴えた。

■「期待する人材が出てこない」

京都先端科学大学は4月1日に名称を京都学園大学から変更した。2018年3月に永守氏が大学を運営する学校法人京都学園(現・永守学園)の理事長に就任。100億円を超える私財を投じ、同大の改革を推し進める。

永守氏が大学教育に一石を投じる背景には、今までの大学教育で「期待する人材がまったく出てこなかった」ことがある。永守氏は具体的な不満を次のように例示した。「(大学を)卒業しても英語も話せない。経済学部を出ているのに、企業の経理に回されても決算書さえ作れない」。

さらに永守氏は「多くの企業家はそんな人材を生み出す今の大学教育に失望している」「今の大学は偏差値とブランド主義に凝り固まっている」などと述べ、大学教育がいかに社会の変化に対応せず名ばかりになっているかを指摘した。

今年度から京都先端科学大学では、学生の実践的な英語力向上のために通信教育大手ベネッセグループ傘下の外国語学校「ベルリッツ・ジャパン」から講師を受け入れる。

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