日本人の私がインドのベンチャーを育てる理由

日本人の私がインドのベンチャーを育てる理由

2018年10月に、インドの起業家8社を東京に招いて開いた「Portfolio Gathering」。日本の投資家やインド投資に関心のある事業会社とインドの起業家が昼食をともにしながら話し合った(写真:インキュベイトファンド)

インド発のベンチャー企業育成構想「スタートアップ・インディア」を推進し、ベンチャー企業育成に注力しているのが、中国と並ぶアジアの大国・インドだ。

人口は13億人と日本の約10倍で、日本の9倍近い広大な国土には想像を超える優秀な人材とビジネスチャンスが広がっている。起業家やベンチャーキャピタリスト同士の競争も熾烈。そんな激流の中に飛び込んだ日本のベンチャーキャピタル(VC)が、インキュベイトファンドだ。

2010年設立の同社は、シード段階(創業前後)に特化したベンチャーキャピタルとして国内最大規模の実績を誇る。インドにおいて、日本から独立したファンドを2016年8月に立ち上げ、これまで「ShopKirana」(小規模小売店向けサービス)や「GamingMonk」(eスポーツゲーム会社)など、インドのベンチャー企業11社に投資。今年4月には2号ファンドを立ち上げた。

人口減少と低成長が続く日本経済の成長戦略が問われる中、活力に満ちたインドのベンチャー企業やそのエコシステムの情勢は参考になるに違いない。

現在、インキュベイトファンド・インディアでジェネラルパートナーを務める村上矢(むらかみ・なお)氏にインドのベンチャー事情などを聞いた。

■日本の投資家はほとんどいなかった

――どういう経緯で、村上さんはインドで起業するに至ったのですか。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)