日清製粉、パンの本場で見せた粉へのこだわり

日清製粉、パンの本場で見せた粉へのこだわり

日清製粉グループが今年4月に買収したアライド・ピナクル社はオーストラリア最大級の製粉会社。プレミックスやベーカリーの原材料に強いところもシナジーが追求できそう(写真:日清製粉グループ本社)

「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから5年余り。海外で広がる和食ブームを追い風に、日本の食品メーカーの海外売上高比率がジワジワ上昇している。

例えば、しょうゆトップのキッコーマンの海外売上高比率は、2003年3月期の22%から徐々に高まり、直近(2018年3月期)では59%と、5割を突破している。利益ベースでは、連結営業利益の71%を海外で稼ぐほど、その存在感を強めている。

海外進出した初期には、和食になじみのない人々に対し、しょうゆをいかに広げたらいいか、手を焼いたらしい。そのとき使ったのがにおいだ。しょうゆとみりん、酒を混ぜた照り焼きソースに肉を漬け込み、肉をスーパーの店頭で焼いた。肉の焼ける香ばしいにおいが人々の食欲を刺激。しょうゆの普及を進めたという逸話が残っている。

■オーストラリア最大の製粉会社を買った

実は製粉業界も、和食ブームを追い風に海外で成長を続けている。国内トップの日清製粉グループ本社は、今年1月、海外の小麦生産能力がついに国内を上回った。アメリカのサギノー工場(テキサス州)の能力増強によって、海外の小麦粉生産能力が1日当たり8660t(原料小麦ベース、以下同)になり、国内の同8100tを凌駕した。

さらに今年4月にはオーストラリア最大製粉会社(でんぷん製造用など産業用途を除く)、アライド・ピナクル社を459億円で買収。

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