切らずに"治癒"目指す直腸がん「TNT」治療の全貌

切らずに"治癒"目指す直腸がん「TNT」治療の全貌

直腸がん 切らないTNT治療も

切らずに"治癒"目指す直腸がん「TNT」治療の全貌

切らない直腸がん治療TNTとWatch & Waitについて取材しました(写真:GARAGE38/PIXTA)

がんは切って治すもの――。

そういうイメージがあるが、がんを手術で取ったとしても、そのあとに生じるさまざまな後遺症に悩む人は決して少なくない。昨今はこうした問題にも目を向けられ、患者によりやさしく、生活の質(QOL)を維持する治療が求められるようになった。

その1つが切らないで治す「TNT」と、その後の「Watch & Wait」だ。直腸がんで試みられている。

手術の難易度が高い直腸がん肛門近くにできる直腸がんは大腸がんの1つで、毎年、新たに診断される患者数は約5万人。手術で切除しても再発したり、肺や肝臓に転移したりする割合が高く、大腸がんの中でも“やっかいながん”とされる。

また、一般的な大腸がん(結腸がん)に比べて手術の難易度が高く、手術に成功しても後遺症として尿もれや便もれ、勃起・射精障害などの性機能障害が起こることがあり、人工肛門(お腹に空けた排泄の出口)が必要となるケースも少なくない。

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