「根拠のない健康情報」はなぜ拡散されやすいか

「根拠のない健康情報」はなぜ拡散されやすいか

手軽なダイエット方法をはじめネット上にあふれる健康に関する情報。ですが、安易に信じてしまうのは考えものです(写真:LightFieldStudios/iStock)

健康に関する情報はいまやウェブでも数多く読めるようになりました。しかし、効果や科学的根拠の不確かな情報がSNSを通じて広まってしまったこともあります。誤った情報の拡散に加担しないためにも、真偽を見極めるリテラシーが必要です。

医学部を卒業し、NHKチーフ・ディレクターとして医療、福祉、健康分野で番組を制作してきた市川衛氏の著書『教養としての健康情報』から一部抜粋し、再構成してお届けします。

【2019年5月16日17時40分追記】初出時から記事の署名を変更しました。

最近では、医療や健康の情報に接する最大のきっかけは、ツイッターやフェイスブックなどSNSという人も少なくないのではないでしょうか。

ネット上の医療・健康記事にはとても有用なものがある一方で、時に科学的な根拠が存在しない、いわゆる「デマ」が拡散されることもあります。

■事実よりも「感情」を揺さぶるコンテンツが拡散

2016年には、DeNAが運営する医療情報サイト「WELQ」に科学的な根拠に基づかない医療・健康情報が掲載され、大きな問題になりました。

なぜ、根拠に基づかない情報が拡散されるのか。背景にあるのは、根拠云々より「感情」を揺さぶるコンテンツが拡散されやすいという現実です。

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