54歳「京大中退」の彼が漫画家人生を選んだ理由

54歳「京大中退」の彼が漫画家人生を選んだ理由

漫画家・村上たかしさんになぜ漫画家になったのか、そしてギャグ漫画から一転、ストーリー漫画『星守る犬』を描くに至ったのかを聞いた(筆者撮影)

これまでにないジャンルに根を張って、長年自営で生活している人や組織を経営している人がいる。「会社員ではない」彼ら彼女らはどのように生計を立てているのか。自分で敷いたレールの上にあるマネタイズ方法が知りたい。特殊分野で自営を続けるライター・村田らむと古田雄介が神髄を紡ぐ連載の第62回。

漫画家、村上たかしさん(54歳)の代表作品の1つが『星守る犬』だ。

自然豊かな山中に放置された、朽ち果てた自動車の中から男性の遺体が発見された。男性の横には寄り添うように1頭の犬の遺体があった。彼らはどのような軌跡を経て、その場所にたどり着いたのか? 厳しい現実を、優しい目線で描いたストーリー漫画だ。

作品は話題になり、瀧本智行監督、西田敏行主演で映画化され東宝系で公開された。

『星守る犬』はストーリー漫画だったが、村上さんはこの作品以前はギャグ漫画を描いていた。デビュー作である『ナマケモノが見てた』は、当初京都大学に通いながら連載していたという。

村上さんはなぜ漫画家になったのか。そして『星守る犬』を描くに至ったのか。広島駅近くの喫茶店で話を聞いた。

■母親姉妹の子供たちが入り乱れる環境で育てられた

村上さんは大阪の此花区で生まれた。

「此花区は少しやんちゃな地域でした。

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