30万円ウォークマンは「社員の遊び」で生まれた

30万円ウォークマンは「社員の遊び」で生まれた

ソニーの”音通”佐藤浩朗さんは、いい音を求めて高級ウォークマンを生み出した(撮影:梅谷秀司)

およそ30万円のウォークマン。ソニーが2016年に発売して話題になったが、あまりの高価格・高級志向に驚きを感じた読者も多いのではないだろうか。売れ行きも順調で、初年度から社内の計画比1.8倍も売れたという。

この製品が生まれた背景には、趣味でウォークマンを改造していた人物の存在がある。ウォークマン音質設計担当・ソニーホームエンタテインメント&サウンドの佐藤浩朗(さとう ひろあき)さんだ。

改造から得た知識が高音質ウォークマンを作り出し、その音質が評価され製品化に至った。高級ウォークマンがどうして生まれたのか、そしてウォークマンはこれからどこへ向かうのか、また同氏が考える“いい音”とは何かを聞いた。

■一眼レフのようなウォークマンを作りたかった

――趣味でウォークマンを改造していたそうですね。

2008年ごろから、ウォークマンの音を少しでもよくしようと改造をし始めました。勝手に社内で“アンプ部”を結成しまして、名前はシャレみたいなものですけど、クラブ活動のような雰囲気でやっていました。

みんなでいろんな部品を変えて、音がどう変わるのか試していました。本当に趣味でやっていたのですが、これが先輩に見つかりまして「お前はコソコソと何をやってるんだ。仕事として、ちゃんとやれ」と言われてしまいました。

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