30万円ウォークマンは「社員の遊び」で生まれた



当時、写真撮影や音楽再生は携帯電話で十分だと言われ始めていました。ただ同時に、カメラの世界では高級コンパクトデジカメや、一眼レフカメラが出始めていた頃なんです。一眼レフのようなウォークマンを作りたいなと思っていました。

――高音質のウォークマンが出てきたのは、ちょうどハイレゾが登場した時期と重なっています。ハイレゾだから高音質ということではないのですか?

2013年10月にハイレゾ対応のNW-F880シリーズを出して、さらに、より音をよくしようと作ったのが、NW-ZX1(2013年12月発売)です。せっかくハイレゾを使うのだから、“ただ再生できればいい”ではなく、もっと音をよくしなければと思いました。

例えば、NW-ZX1は背面が飛び出しています。普通はペタンコのコンデンサーを使うのですが、ここに大きい缶タイプのコンデンサーが入っています。だから厚みが出てしまいました。アンプ部の活動で、このコンデンサーがいいのはわかっていたのですが、改めて試したら、やっぱり音がよかったんです。

NW-ZX1は7万5000円ほどで売り出しました。当時のウォークマンとしては、ありえない金額で「ソニーはおかしくなった」と言われたくらいでした。でも、評判はよくて、3カ月くらい品薄状態が続くほどでした。

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