日本の車載電池メーカーは世界市場で勝てるか

日本の車載電池メーカーは世界市場で勝てるか

エコカー開発に欠かせないリチウムイオン電池。カギを握るのは投資力とコスト低減です(写真:Patmal/iStoch)

国内、海外の自動車メーカーがこぞって次世代車開発に進む中で欠かせないのが動力源となる車載電池だ。とくにリチウムイオン電池(LIB)は身近なところではノートPCやスマホやタブレット、デジタルカメラ、そして電動工具などのモバイル機器に搭載されており、その用途は限りなく広い。

■世界的に存在感が大きくない日本の電池メーカー

昨今の世界の車載電池市場をみると、日本勢ではパナソニック以外の存在感は大きいとは言えない。前回の原稿(日本の車載電池が「排ガス規制で受ける恩恵」)でも触れたが、GSユアサコーポレーション、ホンダとの合弁で事業展開しているブルーエナジー、三菱自動車との合弁のリチウムエナジージャパン、東芝、ビークルエナジージャパンなどは事業拡大を模索中だ。

そこで求められるのがLIBの飛躍的な性能向上である。歴史を振り返ると、日本企業はその研究開発の先陣を走っていた。1980年代初頭から旭化成を中心に研究開発が進められてきた。

実用化の道筋がついた小型LIBの世界初量産は、ソニーによって1991年に実現された。以降、コンパクト性、長時間使用に耐えうるエネルギーデバイスとして、世界中のどこでも重用されている。蓄電デバイスの革新的な成果として毎年、開発者らがノーベル化学賞の候補にノミネートされている。

車載用電池の開発はかなりハードルが高い。

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