「千葉の渋谷」柏はかつて「宝塚」になりたかった

「千葉の渋谷」柏はかつて「宝塚」になりたかった

賑わいの絶えない柏駅東口のペデストリアンデッキ(写真:sunny/PIXTA)

JR常磐線は、東京と千葉・茨城を結ぶ通勤・通学路線として首都圏には欠かせない鉄道だ。

開業以来、常磐線は常磐地方で採掘される石炭を輸送する役割を担った。大正期に入ると、農村から東京へと野菜を売りに歩く行商人の利用が増加。1930年ごろからは常磐線や、そこに乗り入れる成田線・我孫子支線の各駅で行商組合が設立されたほどだった。戦後も常磐線は石炭輸送の貨物列車、そして農村からの行商人が多く利用した。

長い歴史の中で、常磐線はさまざまな変化を経てきた。沿線は農地から住宅地に大きく変貌。人口も爆発的に増加し、常磐線を利用するのは、いわゆる千葉都民が多くを占めるようになっている。

高度経済成長とともにベッドタウン化した千葉県の常磐線沿線では、主に松戸市・柏市・我孫子市の3都市が形成された。3市の主要駅は、それぞれ松戸駅・柏駅・我孫子駅になるが、その中でも柏駅の発展ぶりは目覚ましい。

■松戸をしのぐ柏駅の利用者数

現在、柏市の人口は約42万人。柏駅の1日の乗車人員は、常磐線と東武野田線を合わせて19万人超(2017年度。以下同)に及ぶ。

この柏駅の乗車人員は、柏よりも東京に近い松戸駅と比較するといっそう際立つ。松戸市の人口は約50万。柏市よりも多いが、1日の乗車人員は常磐線と新京成線を合わせても約15万人。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)