人生100年時代には「人間とは何か」が問われる

人生100年時代には「人間とは何か」が問われる

『ライフシフト』は33万部のベストセラーになっている(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

小泉進次郎衆議員議員は、2019年4月、自民党厚生労働部会で「新時代の社会保障改革ビジョン」を発表し、人生100年時代に向けた政策提言を行った。

「社保改革の第三の道(リバランス)の推進」「『現役世代』『高齢者』の概念見直し」などが盛り込まれたこの提言について、『ライフシフト 100年時代の人生戦略』の著者で、英ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏はどう考えるのか。

6月5日、グラットン氏の来日によって実現した2人の対談は、政府の役割、経済界に必要な理解のほか、「人間と何か」という根源にまで深まった。

■『ライフシフト』が日本社会を変えた

――小泉議員の提言は、「ライフシフト社会保障改革」とも言える踏み込んだ内容でした。今年5月にはアメリカ・ワシントンのシンクタンクで「人生100年時代は、日本のニューフロンティアになる」とのスピーチもされました。

小泉進次郎(以下、小泉):『ライフシフト』は、1冊のベストセラーにとどまらず、日本の社会を変えていくインパクトがあったと思います。僕はいま、社会保障改革を実際に動かす立場にあり、厚生労働部会長として取りまとめた政策を、政府方針にしていく作業をやっていますが、これが形になりそうなところまできました。

今回の提言では、「リバランス」という言葉を使っています。

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