日産株主総会、「ルノー棄権」で手詰まりの懸念

日産株主総会、「ルノー棄権」で手詰まりの懸念

日産"ルノー棄権"で手詰りか

日産株主総会、「ルノー棄権」で手詰まりの懸念

今年3月に開かれたルノー、日産、三菱自動車3社の記者会見は和気あいあいとした雰囲気だったが・・・。中央左がルノーのジャンドミニク・スナール会長、中央右が日産自動車の西川廣人社長(撮影:大澤誠)

日産自動車が6月25日の定時株主総会に提案する経営体制変更議案に、大株主のフランス・ルノーが棄権する意向を示したことが波紋を呼んでいる。ルノーが棄権すれば、カルロス・ゴーン前会長の不正疑惑を契機に進める日産のコーポレートガバナンス(企業統治)改革が暗礁に乗り上げるのは必至だからだ。

ルノーの「奇手」に対し、日産側に対抗策はあるのか。仮に日産提案の議案が通らなければどうなるのか。

企業のガバナンス改革や株主総会の実務に詳しい中島茂弁護士に、株主総会で予想される展開について聞いた。

■どのように「棄権」するのか、はっきりしない

ーー日産が株主総会で提案する第2号議案は、監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へ移行する定款変更案です。これに対してルノーが棄権する意向を示しましたが、どんな意味を持つのでしょうか。

まず「棄権」というが、実際にどうやって棄権するかは実ははっきりしない。株主総会で議決権を行使する方法として、@実出席(実際に出席する)して投票する方法、A出席せずにほかの株主に委任状を出して、代理人投票する方法、B出席せずに、書面(議決権行使書面)やインターネットで投票する方法と、大きく3つある。

棄権というのは、この3つに応じて、@実出席はするものの、問題の2号議案には投票しない、A実出席せず、ほかの株主に委任状も出さない、B実出席せず、委任状も出さず、書面やネットによる投票もしないなどの方法が考えられる。

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