日本とアメリカ、「シンクタンク」の決定的な差

 

越野結花(以下、越野):そのことはワシントンでも話題ですが、シンクタンクの役割は小さくなったのではなく、変わったのだというのが一般的な受け止め方です。まず、中長期的視点から政策研究を行い・提言を行うという役割に変わりありませんし、政府とまったくパイプがなくなったわけではありません。例えば、トランプ政権でアジア政策の実質的な責任者の国家安全保障会議アジア上級部長のマット・ポッティンジャー氏は、ジャーナリストから海兵隊員に転身した変わり種ですが、退役後はコンサルティング会社を設立して、中国関連情報を顧客に提供していました。

トランプ現象が、私たちシンクタンクにとって刺激的なのは、これまでの政権が政策を作ってきたエスタブリッシュメントに語りかけていたのに対して、トランプ政権は有権者に語りかけていることです。つまり、シンクタンクも、そうしたエスタブリッシュメントへの発信を評価するだけではなく、有権者に訴えかけていかなければならないということです。幸い、デジタルツールやSNSがありますから、いろんなプロジェクトが生まれています。前回お話しした「ポッドキャスト」もその一例です。

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