最低賃金「引き上げ反対論」が無知すぎて呆れる

最低賃金「引き上げ反対論」が無知すぎて呆れる

「最低賃金引き上げによる生産性向上」への反論に見られる「よくある誤解」を解いていきます(撮影:尾形文繁)

オックスフォード大学で日本学を専攻、ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名をはせたデービッド・アトキンソン氏。

退職後も日本経済の研究を続け、『新・観光立国論』『新・生産性立国論』など、日本を救う数々の提言を行ってきた彼が、ついにたどり着いた日本の生存戦略をまとめた『日本人の勝算』が刊行されて半年。「最低賃金引き上げ」というアトキンソン氏の主張が現実のものになりつつある。

今回の参院選も、自民党が最低賃金1000円、立憲民主党が1300円、共産党が1500円を掲げ、まさに「最低賃金引き上げ選挙」と言っても過言ではない状況だ。

しかし一方で、最低賃金引き上げに対する反論も見られる。今回は、反対論に見られる「よくある過ち」を紹介する。

■生産性の議論はもっと真剣かつ論理的に行われるべきだ

出口治明氏との対談、「日本人はなぜ『論理思考が壊滅的に苦手』なのか」という記事には、大きな反響がありました。日本でマネジメントに携わる人たちは、もっと論理的思考に磨きをかけ、日本で起きている急速な人口の減少と高齢化の進展という危機的事態を真剣に捉え、対処のための政策を早急に考えるべきだと指摘しました。

日本は人口増加というパラダイムから、人口減少というパラダイムに移行します。

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