「人間関係」に疲れ切った日本人を救う働き方

「人間関係」に疲れ切った日本人を救う働き方

人間関係に翻弄され、疲れ切った日本人を救う働き方とは?(写真:GrandJete/PIXTA)

世界は急速に「未来」に向かっているにもかかわらず、日本人(サラリーマン)の働き方は相変わらず前近代的な「身分制」にとらわれたままです。この気の遠くなるような矛盾が私たちの直面している現実なのですが、そんな世界をどのように生き延びていけばいいのでしょうか。近著『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』より橘玲氏が海外の企業の事例から、複雑な人間関係や膨大な業務から社員を開放する新たな試みを紹介します。

■「触れ合い」が多すぎることが「ソロ化」を招く

多くの人が感じている「生きづらさ」の根源にあるのは、知識社会が高度化し人間関係が複雑化していることです。保守派やコミュニタリアン(共同体主義者)は「昔のような触れ合いがなくなった」と嘆きますが、これはそもそも事実として間違っています。

小さなムラ社会で農業しながら暮らしていれば、顔を合わせるのは家族と数人の隣人たちだけで、ムラの外から見知らぬ人間(異人)がやってきたら大騒ぎになるでしょう。ヒト(サピエンス)は旧石器時代から何十万年も、あるいは人類の祖先がチンパンジーから分岐してから何百万年も、こうした世界で暮らしてきました。

しかし今では、(少なくとも都会で暮らしていれば)日々、初対面の人と出会うのが当たり前です。こんな「異常」な環境に私たちは適応していないので、それだけでものすごいストレスになります。

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