「方法論やフレームワーク」が実は使えない理由

「方法論やフレームワーク」が実は使えない理由

丸善丸の内本店でのトークイベント。左が内田和成氏、右が楠木建氏。(撮影:黒坂浩一)

法則、良しあし、ロジック、スキル、方法論を左脳領域として、アート、センス、カン(感、勘、観)、好き嫌いを右脳領域とする場合、ビジネスはあまりにも左脳偏重ではないか。そう主張するのは、2人のビジネススクール教授。1人は早稲田大学ビジネススクール教授で『右脳思考』の著者・内田和成氏、もう1人は『ストーリーとしての競争戦略』『すべては「好き嫌い」から始まる』などの著者、一橋ビジネススクール教授の楠木建氏である。両氏が右脳領域を活用する重要性やその磨き方について、丸善・丸の内本店で議論した。

■左脳偏重は「月光仮面」と「寅さん」で説明がつく?

内田和成(以下、内田):映画、食べもの、ファッションなど私生活では好き嫌いを隠すことはないのに、仕事になると、好き嫌い、面白い、つまらないという気持ちを抑え込んで、ロジックの正しさや良しあしを優先させる。これは人間としてどうか、という問題意識から『右脳思考』を執筆しました。 

楠木建(以下、楠木):いくら仕事だといっても、良しあしだけでやっていくのはそもそも人間として無理がありますね。無理があるどころか、肝心の成果が出ない。例えば、ものすごくプレゼンテーションのスキルはあっても、一向に話が面白くない人がいる。英語の読み書きのスキルが異様にあっても、シェイクスピアのような美文は書けない。

内田さんのいらっしゃったコンサルティング業界でも、あれだけロジカルでスキルの高くスマートな人々が大勢いても、実際のところ顧客から仕事をとってくることができる人は限られている。それなのに、なぜ仕事になると、良しあしやスキルを優先させて、好き嫌いやセンスを軽視するのか。ここは僕も疑問に思うところです。

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