「処刑大国サウジ」に世界がダンマリな根本理由

「処刑大国サウジ」に世界がダンマリな根本理由

6月末に大阪で開かれたG20サミットでは、安倍首相とも会談したムハンマド皇太子(写真:Eugene Hoshiko/Pool via REUTERS)

サウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が、昨年10月にトルコのサウジ領事館内で殺害された事件をきっかけにサウジの世界的なイメージは凋落している。

国境なき記者団(RSF)が年1回発表している「報道自由度ランキング」では、同国は2019年度、180カ国中172位にランキングされた。前年は169位で、2013年からこれまでつねに165位以下にランキングしてきたが、今年は過去最低に落ちた。同国より下位を見ると、北朝鮮や中国、シリア、スーダンなど報道規制が厳しかったり、国自体が崩壊寸前といった状態の国が目立つ。

ちなみに、日本の今年は67位と、これまた過去最悪である。2012年12月から安倍政権になってからランキングが急降下。2012年は22位にあったのが、2012年12月に安倍政権が誕生した翌年は53位にランキングされ、それ以後悪化の一途をたどっている。筆者の在住するスペインは今年29位で昨年は31位。一方、トップスリーはノルウェー、フィンランド、スウェーデンと北欧勢が占めた。

■サウジ批判者は軒並み「犯罪者」に

そんな報道後進国のサウジで、新たな問題が浮上している。国境なき記者団が6月17日にサウジで30人近くのジャーナリストが収監されていることを明らかにしたのだ。

同団によると、「少なくとも30人以上のTV司会者、編集者、コラムニストやブロガーが、記事やテレビインタビュー、ブログやツイートで発したことを理由に収監されている」。

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