関東とは段違い「最強の私鉄特急」中京・関西編

関東とは段違い「最強の私鉄特急」中京・関西編

名鉄「パノラマカー」。大柄な展望室の内部はシートが階段状に並び、より多くの人が前面展望を楽しむことができるように工夫されている。写真はリニューアル前のオリジナル塗装時代の姿で、こちらのデザインが好きだというファンも多い(藤川―名電山中間、2015年2月15日筆者撮影)

中京・関西で私鉄電車の雄といえる列車は何か。路線網が広大なエリアに広がる名古屋鉄道と近鉄の特急用車両の選定は、自分自身の頭の中で甲論乙駁、本当に頭が痛かった。一方で京阪神間は伝統的に料金無料の列車が主体であり、今では一般車だけでの運転になってしまって、採り上げることができなかった路線もあった。8月1日付記事(独断で選ぶ「私鉄特急」、東の横綱級がずらり)に続き、今回も独断で「西の横綱」を紹介する。

■名鉄特急といえばパノラマカー

名古屋鉄道 1000・1200系電車

1961年に登場した真っ赤な車体の新型車。それが「パノラマカー」である。色も個性的だったが、運転室を屋根上に上げて先頭部を展望座席としたその構造は、世間をあっといわせたものである。

運転席を屋根に上げた電車はすでに国鉄の特急電車「こだま形」で実現していた。けれど、先頭部を客席に充てたのは、わが国ではパノラマカーが最初である。

その登場から四半世紀を経た1988年に、新世代のパノラマカーとして登場したのが「パノラマsuper」こと1000系電車である。展望室のシートは階段状に配置され、一般部のシートは回転式リクライニングシートとなり、車内情報装置や飲料の自動販売機、そしてトイレも備えるなど、大幅にグレードアップした車両となった。

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