ソフトバンク、22兆円ファンドの破壊力と不安

ソフトバンク、22兆円ファンドの破壊力と不安

大型資金調達が相次ぐのは偶然ではない(デザイン:小林 由依、写真:Getty Images)

2017年に運用を開始した「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(以下、1号ファンド)は、ユニコーン(評価額10億ドル以上の非上場企業)のうちAI関連のベンチャー企業へ集中的に投資してきた。

ファンド規模は986億ドル(約10兆円)で、投資単位は「1口100億円が原則」とソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は言う。世界のユニコーンのうち82社に投資しており、コンテンツプラットフォームの中国バイトダンス、中国の配車アプリ大手である滴滴出行(ディディ)、コワーキングスペースを運営する米ウィーワーク(9月にも上場の見通し)と、評価額で世界5位以内に入る企業も投資先だ。

■世界中のあらゆるユニコーンに出資できる

『週刊東洋経済』は8月19日発売号で「マネー殺到! すごいベンチャー100」を特集。日本で2社目のユニコーン、メルカリ上場を契機とし機関投資家の資金流入や大企業出身者による起業機運の高まりなど、大型資金調達が相次ぐ期待のベンチャーにかかわる最新動向を追っている。

ソフトバンクグループのように、これほど多くのユニコーンに投資した例は過去にない。1号ファンドはサウジアラビアの政府系投資ファンド(PIF)などから集めた巨額資金を背景に、世界中のあらゆるユニコーンに出資できる唯一無二の存在といえる。

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