サマンサタバサが紳士服コナカに買われる意味

サマンサタバサが紳士服コナカに買われる意味

若い女性に人気のサマンサタバサが紳士服のコナカと資本提携したことによって、サマンサタバサはブランドのV字回復を果たせるのだろうか?(記者撮影)

長期的に株主価値を下げ続けている会社を、同じぐらいの大きさで同じように長期的に株主価値を下げ続けている会社が買収する。そんな一見不思議な資本提携が発表されました。ガールズに根強い人気を持つサマンサタバサジャパンリミテッドを、紳士服のコナカが関連会社化することになったのです。

ミランダ・カーやサラ・シュナイダーといったガールズ憧れのセレブモデル御用達のカワイイブランドを、失礼ながら暑苦しいほどに熱い松岡修造さんのイメージがウリで、地味ファッションで職場に向かうサラリーマンが主力顧客の紳士服ブランドが買収する。いったい、それに何の意味があるのだろうかと疑問が湧くのではないでしょうか。

■高い期待感のある資本提携という理由は?

先に結論を言えば、ブランド的にはまったく相乗効果が感じられない今回の資本提携劇ですが、経営戦略的には「ある意味」を持つ提携です。そしてその「ある意味」には、経営に通じた人たちにとっては高い期待を感じさせるストーリーがあります。

その証拠に資本提携が発表された翌日から両社の株価は急上昇しました。コナカ株は翌日の高値で10%株価が上昇し、サマンサタバサ株は2日連続で急騰し高値は56%の上昇となったのです。今回はなぜここまで株価が上がったのかについて解説してみたいと思います。

サマンサタバサの業績が、なぜ長期低落していったのかについては東洋経済オンラインでもこれまで詳しく報道されていますが、簡単にまとめてみましょう。

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