「望まない全国転勤」を廃止した会社の秘密

「望まない全国転勤」を廃止した会社の秘密

ギャップとサイボウズの取り組みが参考になります(写真:今井康一)

今年『なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造』を上梓したフリージャーナリストの中野円佳さん。サイボウズ社長の青野慶久さん、元ギャップジャパン人事責任者で現在はFunleash CEO兼代表取締役の志水静香さんを招き、日本の企業が抱える強制転勤の問題について、鼎談形式で話し合ってきた。

今回も前回記事に引き続き強制転勤と、新たに男性育休について語り合う。サイボウズとギャップジャパンの先進的な転勤の取り組みや、育休を実際に取ったときに感じたことなど、青野さん、志水さん、中野さんに話を聞いた。

前回記事:不都合だらけ「強制転勤」はこうして撲滅できる

■サイボウズとギャップジャパンの先進的な取り組み

――青野さんにお伺いします。前回の鼎談で、イタリアのナポリでリモートワークをされているサイボウズ社員の一例が紹介されました。サイボウズは、転勤についてどういう取り組みをされていますか?

青野慶久(以下、青野):サイボウズも昔は転勤をお願いして、断る権利をメンバーが持っていました。上司が起案して、社員本人が承認する形です。しかしそれでは生ぬるいということで、「働く場所をメンバーが自分で決めるルール」にしました。社員一人ひとりに主体性を持たせるために、働きたい場所を本人が自ら提案する。

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