「SNS」がどうしてもやめられない2つの理由

「SNS」がどうしてもやめられない2つの理由

SNSがやめられないのには、理由があった(写真:/PIXTA)

SNS企業はユーザーの人間心理に付け込み、サービスを長時間使わせようとあらゆる手口を講じている――そのほうが儲かるから。ニューヨーク・タイムズのベストセラー『デジタル・ミニマリスト』の著者であり、ハイテク界の「こんまり」として全米メディアで話題のコンピューター科学者が、SNSに仕掛けられた巧妙な「依存」の罠の数々を暴く。

■スマホは「スロットマシーン」

2017年4月、アメリカの人気ドキュメンタリー番組「60ミニッツ」で「ブレイン・ハッキング」と題された特集が放送された。特集は、ジャーナリストのアンダーソン・クーパーによるインタビューの模様から始まった。

インタビューの相手は、きちんと手入れされた無精髭に薄茶の髪の細身のエンジニアだ。シリコンバレーの若年層から圧倒的な支持を得ている人物で、名前はトリスタン・ハリス。スタートアップを起業したのち、エンジニアとしてグーグルに勤務していたが、用意された道を自らはずれ、テクノロジー業界という閉じられた世界では極めてまれな生き方を選択した──内部告発者となったのだ。

「こいつはスロットマシンなんです」。インタビュー開始から間もなく、ハリスは自分のスマートフォンを持ち上げてそう言う。

「スロットマシン? どういう意味でしょう」。クーパーが訊き返す。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)