最低賃金引き上げ「よくある誤解」をぶった斬る

最低賃金引き上げ「よくある誤解」をぶった斬る

「最低賃金引き上げ」にまつわる数々の「誤解」を、一気に解きほぐします(撮影:梅谷秀司)

オックスフォード大学で日本学を専攻、ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名をはせたデービッド・アトキンソン氏。

退職後も日本経済の研究を続け、日本を救う数々の提言を行ってきた彼が、ついにたどり着いた日本の生存戦略をまとめた『日本人の勝算』が刊行されて9カ月。アトキンソン氏の「最低賃金を引き上げることで生産性を高めるべき」という主張には、多くの賛同の声が上がっている。

一方、この主張に疑問を呈する声もある。そういった疑問に、一気に答えてもらった。

■最低賃金を引き上げるべき「3つの理由」

このところ、最低賃金引き上げに関する議論がヒートアップしています。私の記事や著書へのコメント、SNSなどでさまざまな質問や指摘をいただき、考えさせられることが増えてきました。今回はそれらの質問に対して、できるだけ多くのエビデンスをもって、お答えしたいと思います。

私は日本経済を再生させるには、中小企業を合併させるなどして規模を拡大させ、輸出を促進し、労働者と経営者のスキルアップを徹底して、生産性を向上させるしか方法はないと思っています。そして、そのためには最低賃金を継続的に引き上げる必要があると、かねて提言しています。

なぜ、この政策を実施するべきか。

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