投票率8割の国が「民主主義の危機」を警戒の訳

投票率8割の国が「民主主義の危機」を警戒の訳

民主主義のお手本であるスウェーデンだが、投票率が9割近くても安心できない理由とは?(写真:? Copyright 2019 Swedish Institute and Visit Sweden)

高福祉、男女平等で知られる北欧のスウェーデン。移民に対して開かれた政策や高い投票率も特徴だ。民主主義のお手本のような同国だが、政治家、市民社会や若手ビジネスパーソンの現状認識は厳しい。

9月初旬、スウェーデンの首都ストックホルムで取材した老若男女の声から、日本にも通じる課題とさまざまな対応策が見えてきた。

出発日の9月10日、成田空港は前日の台風で足止めされた人々で大混雑していた。私も台風の影響で、予定を1日遅らせてストックホルムのアーランダ空港へ向かった。空港から電気自動車のタクシーに乗って30分。夜8時頃、レストランに到着した。

集まっていたのは、私を含む11カ国から来た新聞記者などのメディア関係者。皆、政府系機関スウェーディッシュ・インスティテュートが主催するプログラムの参加者だ。約1週間ストックホルムに滞在し、スウェーデンの民主主義やイノベーションに関する会議に参加・取材するとともに、専門家によるレクチャーを受ける。

■投票率の高いスウェーデンすら感じる民主主義の危機

この夕食会には、国会議員オーレ・ウェストバーグ議員が出席していた。ウェストバーグ議員はジャーナリスト、外交官を経て政治家に転身した経歴を持ち、海外からスウェーデンを訪れた私たちにわかりやすく、同国の政治・社会・経済情勢を話してくれた。

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