六代目山口組ナンバー2の出所にくすぶる火種

六代目山口組ナンバー2の出所にくすぶる火種

高山清司若頭を乗せた「アルファード」は待ち構える報道陣の前を猛スピードで駆け抜けていった(記者撮影)

小雨が降りしきる10月18日早朝、府中刑務所(東京都府中市)の正門はものものしい熱気に包まれていた。中から出てきたのは神戸ナンバーのトヨタ「アルファード」。後部座席に乗っているのは六代目山口組のナンバー2、高山清司若頭(72歳)だ。

京都の建設業男性への恐喝容疑で逮捕されたのが2010年。公判では無罪を主張するも裁判所は恐喝罪で有罪を言い渡した。2014年6月、高山氏が最高裁への上告を取り下げたことで懲役6年の実刑が確定、府中刑務所に収監された。

■高山氏「不在中」に三分裂

日本最大規模を誇った山口組には80人近い「直参」と呼ばれる直系組長がいた。しかし高山氏が収監された翌2015年、司忍組長(本名・篠田建市、77歳)と高山氏の2人が築いた六代目体制に不満を募らせた直参13人が離脱を表明し「神戸山口組」を結成。その2年後には神戸山口組から抜けた一部が「任侠山口組」を立ち上げ、山口組は六代目山口組(約1万人)と神戸山口組(約5000人)、任侠山口組(約460人)の3団体に分裂した。

その後に勃発したのが六代目山口組と神戸山口組の対立抗争だ。事件やトラブルは100件以上にのぼり、高山氏の出所日が近づくにつれて激化した。今年4月、神戸山口組の幹部が刺される事件が起きると、8月には司氏や高山氏の出身母体である弘道会事務所前で、バイクに乗った神戸山口組関係者とみられる男の銃撃に弘道会組員が被弾、重傷を負った。

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