上沼恵美子「関東人が知らない」圧倒的な魅力
2019年11月17日 07時40分 東洋経済オンライン
大阪の芸能界では、吉本興業の影響力が年々強まっている。もともと「吉本独り勝ち」の状況はあったのだが、近年ではそれがさらに強まっていて、大阪のテレビやラジオは吉本芸人がほぼ独占している。
松本人志が「探偵! ナイトスクープ」(朝日放送)の新局長に就任したのもそれを象徴している。「探偵! ナイトスクープ」はもともと大阪の番組としては珍しく、初代局長の上岡龍太郎をはじめとして、吉本以外の芸人やタレントも多数出演していた。だが、現在では吉本所属の芸人が多くなり、ついに局長まで吉本芸人になった。
そんな中で、非・吉本で大阪のテレビ業界で名を成した人も少数ながら存在する。前述の上岡龍太郎もそうだ。また、芸人ではないが2014年に亡くなった歌手のやしきたかじんもその1人だった。大阪で数々のレギュラー番組を持ちながらも、東京嫌いを公言していて東京には進出せずに生涯を閉じた。
■関西では絶大な人気を誇る上沼恵美子
そんな非・吉本の大阪ローカルタレントの中で、人気、実力、権力の三拍子そろっている「最後の大物」と呼ばれているのが上沼恵美子である。上沼は、関西テレビのプロデューサーだった夫と結婚した際、夫の仕事に配慮して関西でしか仕事をしないという約束を交わした。それを律義に守り抜き、全国ネットのテレビではほとんど仕事をしてこなかったのだ。