辞める若者は「給料横並び」にウンザリしている

辞める若者は「給料横並び」にウンザリしている

若手社員の離職理由の多くが「給与の格差がない」という要因があるようです。なぜ格差がないことに不公平感を感じてしまうのでしょうか(写真:makaron*/PIXTA)

「同一労働同一賃金」に関して、どのように取り組むべきか? 企業の人事担当者などから、こうした悩みを聞くことが増えてきました。

同一労働同一賃金とは、仕事内容が同じ、もしくは同等の労働者には「同じ賃金を支払うべきだ」という考え方のことです。

古くは1900年前後から、性別や人種などの区別なしに同じ賃金を支払うべきだと欧州諸国を中心に叫ばれ、近年の日本においては、正規労働者(正社員)と非正規労働者(パートや派遣)の格差が注目されています。日本企業への同一労働同一賃金の適用は、1年延期されていたのですが、その期限が迫ってきています。

■「差がない」ゆえの不公平感

日本全体の非正規労働者数はすでに2000万人を超え、労働者全体の37.5%を占めています。しかし、非正規労働者の時給は正規労働者の時給の70%程度しかありません。ボーナスや退職金といった各種制度や教育訓練などについても大きな格差が存在します。

この「格差」を是正することで、これまで不利益を被っていたと思われる社員(主に非正規社員)に経済的余裕をもたらすことが期待されています。ただ、これらの期待が実現されるということは、企業にとっては大きな人件費増を引き受ける覚悟が必要になります。

一方、逆に「差がない」ゆえに不公平感が生まれているケースもあります。

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