「好きすぎる夫」に暴力振るう29歳妻が選んだ道

「好きすぎる夫」に暴力振るう29歳妻が選んだ道

DVに悩んでいるという彼女が、「誰にもずっと言えなかった」と切り出した話は…(写真:Graphs/PIXTA)

今から10年ほど前、「DVに悩んでいる」という1人の女性が訪ねてきました。

私はその一言で、「夫からのDV被害者」だと思い込み、話を聞かせてもらうために席に促しながら、シェルターや保護団体のリストをプリントアウトする準備を進めました。

相談者は当時29歳の里美さん(仮名)。

きれいにお化粧をしていてもまぶたが浅くくぼみ、目の下にクマがはっきり浮き出ていたのを今でも覚えています。

■DV被害者だと思ったら「加害者」だった

「親にも誰にもずっと言えずにきたんです。でもやっぱり変だなと思って、気がおかしくなるのではないかと自分自身が不安になってきました。最近では夜も寝れず、ほとんど睡眠がとれていない状態なんです。食欲もなくてずっと不安とイライラが交互に現れる感じで……」

軽度のうつ状態だということはすぐにわかりました。

里美さんは続けます。

「夫のことをすごく愛しているんです。むしろ好きすぎて、ずっと一緒にいたくて、子どもが生まれる前はよく夫の仕事も手伝いにお店に出てました」

ご主人は自宅近くでレストランを数店舗経営されているやり手です。

「夫はお店に出ているので、いつも帰りが深夜の3時頃になるんです。

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