近鉄球団消滅15年でプロ野球は何が変わったか

近鉄球団消滅15年でプロ野球は何が変わったか

スト回避に向けて労使交渉が行われていた中、「スト支持」「選手会支持」などと書かれたプラカードを掲げる近鉄ファン(2004年、大阪ドーム)(写真:時事通信社)

2004年11月の球団消滅から15年。「近鉄バファローズ」は個性あふれる球団として知られていた。近鉄がオリックス・ブルーウェーブに吸収合併され、IT大手の楽天が東北楽天ゴールデンイーグルスとして新球団参入し、今でもプロ野球セ・パ両リーグ12球団は人気になっている。『近鉄魂とはなんだったのか? 最後の選手会長・礒部公一と探る』の著者である元永知宏氏とともに2004年当時を改めて振り返る。

■当初想定外だったオリックスとの合併

パ・リーグを4度制した近鉄バファローズがなくなってから15年が経つ。ネーミングライツ(球団命名権)の売却を発表したのは、2004年1月31日だった。

キャンプ地の宮崎県日向市に入ったばかりの選手たちを驚かせた記者会見の内容は、2001年に優勝した際のPR効果として算出した361億円の10分の1に当たる36億円で球団名を売却するという衝撃的なものだった。30億円以上の年間赤字を解消するための窮余の策だった。

永井充球団社長(当時)は記者会見で「営業活動は始めている。6月くらいには契約したい」と語ったが、他球団のオーナーから猛烈な反発を受けた。

球団名だけの売却に関して、読売ジャイアンツの渡辺恒雄オーナー(当時)は「明らかな協約違反だ」と激怒し、西武ライオンズの堤義明オーナー(当時)も「経営が苦しいのはわかるが、パ・リーグのイメージダウンにならないようにしてもらいたい」と語った。

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