サイバー攻撃に対して「裸同然」日本のお粗末さ

サイバー攻撃に対して「裸同然」日本のお粗末さ

ITで生活が便利になった一方で、心配されるサイバー攻撃。私たちはセキュリティ対策について、どう向き合えばよいでしょうか(写真:metamorworks/PIXTA)

IT(情報技術)のおかげで、私たちの生活は本当に便利になりました。コンピュータ、携帯電話、インターネット、スマートフォンで使うさまざまなアプリなど、ITインフラの整備・拡大に伴い、サービスも情報もお金も、国境を越えて瞬時にやり取りできるようになったのです。

一方で、国境を越えてつながるITを悪用したサイバー攻撃も蔓延するようになりました。「サイバー」とは、「コンピュータやITの」または「コンピュータやITに関連する」という意味です。

拙著『サイバーセキュリティ 組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス』でも詳しく解説していますが、「サイバー攻撃」を行う犯罪集団や国家は、ITを使うことで、自ら国境を越えて相手の建物の中に入り込まなくても、最新技術や安全保障上の情報を盗めるようになりました。今や工場や発電所のほとんどはコンピュータ制御され、ネットワークにつながっており、サイバー攻撃で運用や業務を止めることさえ可能となったのです。

■危機感の伝わりにくい犯罪

同じ「犯罪」といっても、サイバー犯罪が空き巣や強盗などのアナログ犯罪と大きく異なるのは、割れた窓ガラスや足跡といった肉眼で見える形跡が残りにくいところです。被害が外から目に見えれば、私たちの間で危機感が芽生え、法整備を含めた対策が進みやすくなります。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)