スノーデンが東京で下した大量監視告発の決断

スノーデンが東京で下した大量監視告発の決断

世界最強の諜報組織を敵に回した男の告白です(写真:Graphs/PIXTA)

「あなたが本書を読む理由は、ぼくが“危険なこと”をやったからだ。ぼくは真実を語ることにした」(エドワード・スノーデン)

2013年、アメリカ政府の「大量監視システム」が暴かれ、世界が激震した「スノーデン事件」。当時29歳のエドワード・スノーデンは、自らの危険を顧みず、アメリカ政府があらゆる通話、SMS、メールを秘密裏に収集しようとしていることを告発し、世界最強の諜報組織・NSAとCIAを敵に回した。

あれから6年。スノーデンが、いかにこのシステム構築に手を貸し、なぜそれを暴露しようとしたのかを、自ら初めて語る自伝『スノーデン 独白――消せない記録』が、2019年11月に刊行された。9・11以後、暴走しはじめるアメリカ諜報組織の中心部でキャリアを形成したスノーデンは、何を突きとめ、葛藤し、決断したのか。

本書より、スノーデンが重要な決断をするシーン「東京」の章を、一部抜粋し2回に渡ってお届けする。

■トラフィックの9割はアメリカを経由する

インターネットは根本的にアメリカ的なものだけれど、それがどういう意味かを十分に理解するためには、アメリカを離れる必要があった。ワールド・ワイド・ウェブはジュネーブのCERN研究所で1989年に発明されたものだけれど、ウェブがアクセスされるやり方は野球と同じくらいアメリカ的だから、アメリカのICはホームアドバンテージを得ている。

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