中国が進める「1国2制度」は台湾では不可能だ

中国が進める「1国2制度」は台湾では不可能だ

2020年1月の台湾総統選挙で再選された蔡英文氏(写真:ZUMA Press/アフロ)

世界の耳目を台湾に集めた2014年の「ひまわり学生運動」。そのリーダーだった林飛帆氏(31)は、今は台湾の与党・民主進歩党の副秘書長(副幹事長)となり、1月11日に実施された台湾の総統・立法院選挙戦で陣頭指揮をとった。結果は民進党の勝利だった。

選挙戦を終えて、林氏は「中国が要求する統一方式は台湾では完全に受け入れられない」と語る。今回の選挙における台湾人の選択は林氏にどう映ったのだろうか。

■学生運動の旗手はなぜ民進党幹部になったのか

――今回の選挙結果について話を始める前に、日本の読者に民主進歩党の副秘書長(副幹事長)となった経緯を教えてください。2014年の「ひまわり学生運動」でリーダーだったあなたは日本でも知名度があり、あなたの一挙手一投足に関心が寄せられています。

2018年11月24日に実施された統一地方選挙で、民進党は惨敗しました。この結果を見て、多くの人たちが「台湾の将来に影響を及ぼす」と心配しました。当時の最大野党・中国国民党(国民党)の韓国瑜・高雄市長の政治的勢いはとても強く、2020年の総統選挙では国民党が政権を奪回する可能性がとても高いとみられていました。一方で、そうなると、中国との関係(両岸関係)が国民党政権だった馬英九政権(2008〜16年)の路線へ逆戻りするのではないかとの不安の声が上がりました。

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