海外市場で拡大目指す、「日本の時代劇」の挑戦

海外市場で拡大目指す、「日本の時代劇」の挑戦

世界最大のテレビ見本市「MIPCOM2019」の上映作品の1つに選ばれた映画『帰郷』。海外市場で時代劇を売り込むことができるか (写真:日本映画放送)

時代劇が地上波テレビから消えつつあると言われて久しい。主にシニア層から支持されながら生き残り、存続を求める声も根強い。だが、復活のカギは見つからないままだ。

一方、海外市場に目を向けると、時代劇は花盛りである。既成概念を超えた進化系の時代劇が各国で作られ、ヒットを飛ばしている。はたしてそこに日本の時代劇復活の答えはあるのか。

■世界では「時代劇」が人気

「鬼平犯科帳」「暴れん坊将軍」「必殺」といった時代劇シリーズが、かつて民放でもレギュラー枠で放送されていたが、1990年代以降、衰退の一途をたどっている。放送枠は限られ、地上波、BS・CSも含めて制作される時代劇の新作本数は年間で数本程度になっている。

懐かしのシリーズをうたって、過去のリピート放送でつないでいる状態である。現代ドラマは「医療」「刑事」「職業もの」「恋愛」「サスペンス」など人気ジャンルに集中しがちだが、民放各局がそろって毎クール欠かさず大量の新作を投じている状況とは対照的である。

かたや海外市場に目を向けると、ドラマのトレンドに実は「時代劇」が数多く並んでいる。

時代劇ドラマは総じて「コスチュームドラマ」と呼ばれ、定義づけにこだわらないものが増えている。時代考証はもとより時代設定すら曖昧なものでも古代、中世の衣装をまとった登場人物で構成されている作品は「コスチュームドラマ」にジャンル入りする。

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