「新型肺炎」日本の備えに不安しか募らない理由

「新型肺炎」日本の備えに不安しか募らない理由

春節での感染拡大に懸念が高まっている(写真:AP/アフロ)

中国の武漢で発生した新型コロナウイルスによる流行性の肺炎が世界の関心を集めている。

1月22日現在、中国本土での感染者数は542人。感染者は武漢だけでなく、湖北省、広東省、北京市、上海市、浙江省などで確認されている。亡くなったのは17人で、致死率は単純計算で3.1%になる。

中国国外で診断されたのは9例だ。タイ4人、日本・韓国・台湾・マカオ1人ずつとアジアが多いが、アメリカからも1人報告されている。

では、このウイルスの毒性は、どの程度だろうか。

■大流行すれば多数の死者が出る

2002年11月に中国広東省から広まったSARS(重症急性呼吸器症候群)の致命率は10.9%、2013年5月にサウジアラビアで発生した中東呼吸器症候群(MERS)ウイルスの致命率は34.4%だった。

前述したように現時点での新型コロナウイルスの致死率は3.1%。あくまで「参考値」だが、安心できる数字ではない。感染していながら臨床的に確認しうる症状を示さない「不顕性感染」のほか診断されていないケースも含めて考えなければならない。大流行すれば、多数の死者が出るのは避けられそうにない。

そうなると、感染力が問題となる。新型コロナウイルスの感染力は、どの程度だろうか。

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